2008年03月06日

Die Entwicklung des Sozialismus von der Utopie zur Wissenschaft そのE

「空想から科学へ」(エンゲルス著)

「空想から科学へ」について長々と書いてきましたが今日で最終回です。未見の方はお先に過去の記事をどうぞ。

最初に紹介した3人の空想的社会主義者、サンシモン、オーエン、フーリエ。
彼らが乗り越えられなかったポイントを思い出して欲しいのですが、それは・・
@資本主義が社会主義に発展する法則および、歴史的な条件を解明出来なかった事。
Aそして、その発展の主役が「誰」なのか?を解明出来なかった事の2点でした。

マルクスは歴史や社会に弁証法的唯物論を適合し、その根底にある経済と階級の対立による歴史発展の法則を見出し、そして現在の資本主義の経済の仕組みの暴露を行い、上記の2点が何なのかを解明しました。
それはすなわち
@生産手段の社会化とその条件としての生産の社会性および労働者階級の増大
Aもちろん労働者階級(プロレタリア)
なのです。

この瞬間から社会主義は空想から科学へと変わったのです。
エンゲルスはこう述べています。
「プロレタリアートは国家権力を掌握し、生産手段を国有に転化する」
ここでいう国有とは社会化すると同意です。
日本でこの科学的社会主義の実現を目指している日本共産党はこのポイントを根本文書である綱領の中でこう書いています。
「社会主義的変革の中心は、主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化である。社会化の対象となるのは生産手段だけで、生活手段については、この社会の発展のあらゆる段階を通じて、私有財産が保障される。
生産手段の社会化は、人間による人間の搾取を廃止し、すべての人間の生活を向上させ、社会から貧困をなくすとともに、労働時間の抜本的な短縮を可能にし、社会のすべての構成員の人間的発達を保障する土台をつくりだす」

誤解の無い様に補足すると、日本共産党は上記の生産手段の社会化を多数者の支持により政権を取り、国民の合意の元でこれらの変革をすすめると同じ綱領の中に書いています。

余談ですが、ですから地球上に真の意味での社会主義国家は未だに一度も登場していません。
ソ連や北朝鮮はもちろんまがい物、中国やベトナムやキューバも果てしない探求の途上という所なのです。
僕達の日本はそこに踏み出す前の段階、でも条件は整っているよ!っていう状態。

長かった連載もいよいよ最後になりました。まとめたいと思います。
資本主義の発達が進み搾取に苦しむ労働者階級が多数者になった事によって、多くが団結し戦いに立ち上がれば社会を革命する事が出来ます。
今の日本ではある一定の実効性を持った議会制民主主義が形成されているので過去のフランス革命のような武力革命では無く、選挙によって社会を変える多数者革命の道はすでに開かれている為、日本共産党はこの多数者革命により社会を変える路線を選択しました。
(↑日本共産党へのいわれの無い誤解はこの事を知らない人が多いからだと思われます)

後は多数者が自分の属する階級としての自覚を持てるのかどうか?
貧困、抑圧、隷属、矛盾の仕組みや源泉を学習し、立ち上がることが出来るのか?
僕の毎日はこの語りかけの連続です、他人へも自分へもそして社会へも・・。

何故ならば「空想から科学へ」は次のような言葉で結ばれているから・・。

「この世界解放の事業を成し遂げる事は、近代プロレタリアートの歴史的使命である。この事業の歴史的条件、およびそれとともにその本性その物を究明し、そして、行動の使命をおびた、今日のところ抑圧されている階級に、彼ら自身の行動の条件と本性とを自覚させる事は、プロレタリア運動の理論的表現である、科学的社会主義の任務である」

エンゲルス・・知的なだけで無く非常に熱い人だ。

おしまい☆

投稿者:堺泉北カープ会



posted by ツッキ− at 22:11| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 科学的社会主義の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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