2008年02月07日

Die Entwicklung des Sozialismus von der Utopie zur Wissenschaft そのA

「空想から科学へ」(エンゲルス著)

先週サンシモンの話を書きましたので、エンゲルス著「空想から科学へ」という科学的社会主義の入門書の中で取り上げられている、残る二人の空想的社会主義者、オーエンとフーリエについても軽く書きたいと思います。

ロバート=オーエンは1772年生まれのイギリスの実業家です。
紡績工場で大成功をおさめ、2000人もの従業員を抱える資産家になりました。
その成功によりヨーロッパに高い名声を得ることができました。
彼は人道的な人で、多くの資本家と違い経営者として労働者の待遇を常に改善し大切にするという経営スタイルを取っていましたが、彼が普通で無かった点はそこに留まらなかった事でした。
何と彼は「搾取の無い社会を創る」事を提唱し、各国の政府にその事への支持を訴えました、そして彼の情熱は1825年に独力でそれを実行に移す所まで行きます。
その内容とは・・
私財を投じて、アメリカのある地方に村を建設し共産主義社会の実験を始めたのでした。
・・・。
3年で計画は破綻し失敗しました。
オーエンはその後も87歳で死ぬまでに労働時間の短縮や婦人児童労働の保護などの啓蒙活動に努めたとの事です。
エンゲルスは言います。
「イギリスのすべての労働運動はオーエンと結びついている」

フーリエは1772年生まれののフランス人です。
商人の家に生まれやがてリヨンに自分の商売を築きます。
自分の商人としての経験から資本主義の害悪に怒り、体験的な面からの告発者となっていきました。
フーリエについてエンゲルスはこう紹介しています。

“ある社会における婦人の解放度の度合いが全般的な解放の自然尺度であると述べたのは彼が初めてである”

“フーリエが最も偉大に見える点は社会の歴史についての彼の見解である。彼はこれまでの歴史の全経過を四つの発展段階に分けている。未開、野蛮、家父長制、文明・・・”

つまり弁証法を駆使しての歴史の分析が出来た人であったという事です。

昨夜から色々と書いてきたので非常に大まかに特徴をまとめると
サンシモン・・階級闘争や経済と政治の関係を示す
オーエン・・資本家による搾取の除去を目指す
フーリエ・・資本主義の害悪の現場からの告発および弁証法的な歴史の分析による社会分析

こんな短いまとめ方では3人はの業績を伝える事は到底無理なので、詳しく知りたい方は「空想から科学へ」を読んで、また補完する解説書を読んでみてください。

さて、
この三人の偉大な先駆者は現代では様々に実証されている事項を天才的に予見し示したのですが、結局は社会を変えるところまでは行きませんでした。
何故か?
実は決定的に欠けていた要素があったのです。
それは
@資本主義が社会主義に発展する法則および、歴史的な条件を解明出来なかった事。
Aそして、その発展の主役が「誰」なのか?を解明出来なかった事の2点です。

この2点こそが「空想」から「科学」へと変わるキーワードなのでした!

投稿者:堺泉北カープ会


posted by ツッキ− at 22:06| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学的社会主義の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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